フィナクスの偽物の見分け方が知りたい。
フィナクスはインドのAsle phamaceuticals社が作っているフィナステリドです。
国内製のフィナステリドに比べて価格が安いメリットの反面、偽物ではないか見分けるのが難しいのがデメリットです。
そこで本記事では、筆者自ら注文して、フィナクスが偽物か見分けられるか確かめてみました。
- AGA治療歴5年
- フィナステリド+塗りミノで3年以上維持
- 4つのAGAクリニック経験あり
フィナクスの偽物の見分け方
フィナクスの偽物を見分け方を調べるべく、お薬なびで注文してみました。
このように英語表記のラベルが貼られた状態で届きました。「India」と書いてあるのでインド製だとわかります。
ダンボールの箱を開けてみると、透明なクリアケースが入っていました。
クリアケースの中身を取り出してみると、フィナクスと梱包明細書が1枚入っていました。
フィナクスの箱を開けてみると、1シートあたり10錠×10枚で、合計100錠入っていました。
パッケージで偽物かわかる?
フィナクスのパッケージを見て偽物か判別するのは難しいです。
本物を示す認定マークなどがついているわけでもないので、本物だと確かめる術はありません。
強いて言うなら、Asle phamaceuticals社のロゴと社名の記載でしょうか。
シートには「Finasteride 1mg.」と記載されていますが、品質検査でチェックされているわけではありません。
色や形状で偽物かわかる?
国内製フィナステリド「TCK」と比べてみると、フィナクスのほうがやや小さく色も違います。
左がフィナクスで、右が国内製フィナステリドです。フィナクスのほうが小さいのがわかります。
フィナクスが偽物ではないと言える根拠は?
フィナクスは個人輸入代行サイト「お薬なび」などで購入できます。
お薬なびは「正規品保証」と謳っていますが、正規品と言える根拠はなんでしょうか?
正規品の根拠として、成分鑑定書の画像を掲載しています。
この成分鑑定書は他の個人輸入代行サイト(オオサカ堂)に掲載されているものと同じです。
「STC (香港標準及び検定センター)」という香港の非営利的検査認証機関で成分鑑定が行われた証明書です。
ここで行われているのは成分に「フィナステリド」が含まれているかの確認だけで、品質や安全性の確認は行われていません。
そのため、成分鑑定書があるからといって偽物ではない証明にはなりません。
フィナクスの偽物を使った場合のリスクとは?
「ニセモノなんてあるの?」と思うかもしれませんが、薬の偽造品は世界中に出回っています。
フィナクスの偽物を使った場合、健康被害のリスクが高まります。
実際、個人輸入で入手したフィナステリドを使って肝機能障害が出て入院した事例も報告されています。
・50代男性が、ネット経由で入手した未承認医薬品ミノキシジル2.5mg錠(2錠/日)、フィナステリド1mg錠(1錠/日)を約2か月服用した。
引用元:厚生労働省「インターネット等で購入した未承認医薬品等・健康食品の健康被害情報」
・服用終了約1.5か月後に全身倦怠感、胸焼けが出現し、濃い色の尿が出現。服用終了約2か月後に近医を受診し、肝機能異常が指摘。近医受診翌日に救急外来紹介受診し、黄疸、肝細胞型肝障害を指摘し、近医受診3日後に入院。保存的に観察加療を行い、軽快したため、入院16日目に退院。
フィナクスの偽物を使って生じた健康被害については、副作用被害救済制度の対象外です。
すなわち、入院費用などの医療費は全額自己負担になります。
日本国内で医薬品医療機器等法を遵守して販売等されている医薬品については、それを適正に使用したにもかかわらず重大な健康被害が生じた場合に、その救済を図る公的制度(医薬品副作用被害救済制度)があります。 しかし、個人輸入された医薬品による健康被害については救済対象となりません。
参考:厚生労働省「医薬品等を海外から購入しようとされる方へ」
筆者も以前は個人輸入のフィナステリドを使っていましたが、健康被害の事例があるのを知ってやめました。
フィナステリドはこの先10年、20年と飲み続けるものなので、多少費用がかかっても健康リスクは避けておきたいものです。
国内製フィナステリドの相場は月6,000円〜8,000円ですが、筆者がいま使っている東京オンラインクリニックは送料込みで月3,750円です。
フィナステリドの入手方法は以下を参考ください。