塗りミノとミノタブ、どっちを使ったほうがいいですか?
こんなお悩みを解決します。
ミノキシジルには外用薬(塗りミノ)と内服薬(ミノタブ)があります。
AGA治療を始めるときに、多くの人が「塗りミノとミノタブ、どっちを使ったほうがいいの?」と悩みます。
本記事では、塗りミノとミノタブをどっちも使ってきた筆者が自分の体験談や研究データをもとに、「どっちを使ったほうがいいのか?移行や併用はやってもいいのか?」についてくわしく解説します。
- AGA治療歴5年
- ミノタブをやめて塗りミノで3年以上維持
- 4つのAGAクリニック経験あり
塗りミノとミノタブ、どっちを使うべき?
結論から言うと、塗りミノを使ったほうがいいです。
理由は、塗りミノのほうが副作用が少なく安全性が高いからです。
ミノタブは効果は高いですが、心臓に負担がかかるリスクがあり、副作用が生じる可能性が高いです。
まずは塗りミノから始めて、それでも効果がなかったらミノタブを検討するのがいいと思います。
関連記事:塗りミノの効果が出るまでの期間は?効果が出ないときの対処法も解説
塗りミノとミノタブ、どっちが効果が高いの?
効果が高いのはミノタブです。
なぜなら、内服薬のほうが吸収が良く効果が高いからです。
実際、塗りミノとミノタブの比較研究では、ミノタブのほうが改善率が高い結果が出ています。
この研究では、18~65歳の女性50人を対象に、1日1回、24週間の期間、ミノタブ1mgまたはミノキシジル5%塗りミノに無作為に割り当てて比較しています。
ミノタブ | 塗りミノ | |
---|---|---|
24週間後の総毛髪密度 | 12%増加 | 7.2%増加 |
ミノタブ | 塗りミノ | |
---|---|---|
変化なし | 7人(27%) | 12人(46%) |
やや改善 | 16人(62%) | 11人(42%) |
大幅に改善 | 2人(8%) | 1人(4%) |
このように効果としてはミノタブのほうが高いですが、ミノタブは安全性が担保されていません。
ミノタブは多毛症や心拍数の増加が副作用として生じる確率が高くなります。
副作用 | ミノタブ | 塗りミノ |
---|---|---|
手足のむくみ | 1人(4%) | 0人(0%) |
多毛症 | 7人(27%) | 1人(4%) |
心拍数 | 72→77(8%) | 70→70(8%) |
平均血圧 | 93→91(8%) | 89→89(11%) |
頭皮のかゆみ | 0人(0%) | 5人(19%) |
効果だけでなく安全性も考慮して、塗りミノから始めるべきだと思います。
関連記事:ミノタブはやめたほうがいいの?経験者が副作用と健康上のリスクを解説
塗りミノとミノタブは併用していいの?
塗りミノとミノタブの併用は、おすすめしません。
なぜなら副作用が可能性が高くなるからです。それもどんな副作用が生じるかもわかりません。
なかには効果を最大限高めるために塗りミノとミノタブの併用を行う人もいます。
そういう人は、塗りミノとミノタブをどっちも使ったことがあり、自分は副作用が問題ないとわかっている人です。
まだどっちも使ったことがなく、どんな副作用が出るかもわからないのに、塗りミノとミノタブを併用するのはリスクが高すぎるので危険です。
ミノタブから塗りミノに移行するのはアリ?
いまミノタブを使っている人が塗りミノに移行するのはアリだと思います。
なぜならミノタブより塗りミノのほうが身体に与える影響が少なく安全だからです。
ただ、効果はミノタブのほうが高いので、薄毛が再発するリスクもあります。
筆者はミノタブをやめて半年後に生え際が薄毛に戻りました。ミノタブを再開したら元に戻りました。
そのため、ミノタブから塗りミノに切り替えて維持できるか、いまやってもいいタイミングなのか、医師に相談してから始めたほうがいいと思います。
最初からミノタブを使って塗りミノに移行するのはおすすめしません。塗りミノでどれだけ効果があるか確認せずにミノタブを使うと、ミノタブ→塗りミノに移行する時に維持できるのかわからないからです。
関連記事:【体験談】ミノタブをやめてフィナステリドだけでは維持できなかった
まとめ:塗りミノ→ミノタブという順番で始めよう
今回は、「塗りミノとミノタブ、どっちを使うべきか?」について書きました。
まずは塗りミノから始めることをおすすめします。
ミノタブのほうが効果は高いですが、多毛症や心拍数の増加などの副作用が生じる可能性も高くなります。
塗りミノを6ヶ月使ってみて、それでも効果がなければミノタブを使うべきか医師に相談するのがいいと思います。